2026.01.30

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運行管理者とは?安全な運行を支える現場の要

 運送業界において、トラックやバス、タクシーが毎日当たり前のように走っている背景には、必ず運行管理者の存在があります。運行管理者は、ドライバーと車両、そして運行計画を管理し、安全で安定した運行を実現するための重要な役割を担っています。一見すると裏方の仕事に見えるかもしれませんが、実際は現場全体を見渡しながら判断を行う、まさに“要”となるポジション。

本記事では、運行管理者について、その役割や資格制度について紹介します!

運行管理者の役割は「事故を起こさない仕組みづくり」

運行管理者の最大の役割は、事故を未然に防ぐこと
そのために、日々さまざまな業務を行っています。

1.点呼業務

 出発前や帰庫後にドライバーの体調や睡眠状況、飲酒の有無を確認し、安全に運転できる状態かどうかを判断します。「今日は少し疲れていないか」「無理な運転になっていないか」といった小さな気づきが、大きな事故を防ぐことにつながります。

2.事故やトラブル発生時の対応

 どれだけ安全対策をしていても、事故やトラブルを完全にゼロにするのは難しいものです。そんな「もしも」のときに中心となって動くのが、運行管理者です。
 運行管理者は、ドライバーの安全確保から状況把握、社内外への連絡まで、現場が混乱しないよう全体を整理しながら対応します。冷静で的確な判断が求められる、非常に重要な役割です。

3.運行記録や帳票類の管理

 運行記録とは、出発・到着の時間、走行距離、休憩時間、運転者名など、運転の内容を記録したものです。
 デジタコや日報など、形はさまざまですが、いずれも運転の実態を正しく残すことが目的です。
運行管理者は、これらの記録に不備や記載漏れがないかを確認し、法令に沿った運行が行われているかをチェックします。

これらの業務を通じて、企業としての法令遵守体制や安全管理体制を維持しています。
法令違反や重大事故は、企業の信用に大きな影響を与えます。
運行管理者は、そうしたリスクを未然に防ぐポジションにもあるのです。

運行管理者は「国家資格」を要する仕事

運行管理者として業務を行うためには、国土交通省が認定する国家資格の取得が必要です。
資格は大きく分けて2種類あります。

  • 運行管理者(貨物):トラックなどの貨物自動車向け
  • 運行管理者(旅客):バス・タクシーなどの旅客自動車向け

 取得方法は、年2回に行われるCBT試験に合格する方法のほか、一定期間の実務経験を積んだうえで講習を受講する方法があります。また、受験資格として、一年以上の実務経験もしくは基礎講習の修了が求められます。

現場経験を活かしてステップアップする方も多く、運送業界でのキャリア形成にも役立つ強力な資格です!

ドライバーにとっても、会社にとっても心強い存在

 運行管理者はあらゆる面で運送業界を支える存在です。
 無理な運行を防ぎ、適切な休憩や労働時間を確保することは、結果的に事故防止や離職防止につながります。ドライバーにとって、「何かあれば相談できる存在」がいることは大きな安心材料です。
 日々の点呼や運行管理、法令遵守を通じて、現場と会社、そして社会全体を支えています。これからも、安全で安定した運行を続けていくために、運行管理者の役割はますます重要になっていくでしょう!